せっかく英国に来たのだから、ブリティッシュガーデンとは何ぞや? を学ぶ & 感じるために、コッツウォルズ地方のチッピングカムデンにあるHidcort Manor Gardenを訪れました。

ここはLawrence Johnston氏によって1907年から約30年の歳月をかけて作られた庭園をです。Johnston氏は世界中から貴重な草花を自分の庭へ持ち帰るために、南アフリカや中国などの遠方の国々まで旅に出かけたそうです。当時の世界旅行と言えば、船で長い時間をかけて行ったのでしょうね〜ものすごい時間とお金がかけられています。


現在は20世紀を代表する英国式ガーデンとして知られ、1948年からは自然保護団体National Trust によって管理されています。
ロンドンから車で2時間かかる所ですが、日本人の観光客も多く見かけました。


まず、前置きをさせて頂くと、ここを訪れる前に「ブリティッシュガーデン」の定義を学習していなかったので、まずは実際のガーデンを見て、感じたままをメモ書きさせてもらいます。なので、「ブリティッシュガーデン」を良くご存知の方には、全くバカバカしい記事になるかもしれませんが、どうか笑ってご容赦下さいね。

まず、庭を眺めて印象的なのは、きれいに切り揃えられた生垣や造形された木々! 日本庭園にも同じ様な生垣を見かけることもありますが、なんだかさらにパワフルかつ大胆な気がします。人間の手で自然(植物)を完全にコントロールしているかのような、力強さを感じます。イメージは、まさに『不思議の国のアリス』のお城!


(息子は常に動き回っていました。ちっちゃく写っている息子を探して下さい…笑)
きれいな生垣を作るために、高さの違う2種類の木を用いている場所もあります。すごい!

そうかと思えば、一見「色んな種類の花が好き放題に咲き乱れてるんじゃ?!」と思うほど、ナチュラルにデザインされているゾーンもあり、どこまで計算され尽くして、手がかけられているのか/かけられていないのか、見分けがつかないところがまた非常に興味深いところです。

Johnston氏も「時間が経つにつれて、植物が次第に混ざり合って絡まり合って成長していく姿こそ素晴らしい」と考えていたようです (パンフレットにある説明文より)。

でも一見 ”自然”に見えても、30年の歳月をかけて全て作り込まれているのだから、花一つにしても最初の場所は人の手によって与えられたはずで…その後どこまでメンテナンスされているんだろう? などと考え始めると、この美しいガーデンの裏には、想像できないほどの膨大な手間ひまがかけられているような気がしてきます。

私達が訪れたのは午後の2時頃でしたが、庭園内で仕事をしている人は一人(草刈り)しか見かけなかったので、作業は主に開園前・後にやるのかなぁ〜大変だなぁなどと考えてしまいました。

広大な敷地は生垣によって区切られており、エリアによってテーマが全く異なっています。庭を歩いているだけで、色々な気分を味わうことができるので、純粋にとても楽しい!


子どもも大喜びで、生垣のトンネルをくぐり抜けたり、気に入った花の写真を撮ったりして、2時間ほどたっぷりと満喫しました。


敷地の裏方には、畑や草花の苗を育てるゾーンもあり、この広い庭園を維持するための努力を垣間見ることが出来ます。さぞ、大変なお仕事でしょう…


全体を総括すると「徹底的に作り込んだ”自然”美」といった感じでしょうか?

日本庭園との対比で言うと、日本庭園はそこに佇むことで心が穏やかで静かな状態になり、そこに配置された一つ一つのエレメントの意味を解釈したり、「心が洗われる」など内省するのに向いてるのに対して、ブリティッシュガーデン(として括るには、まだ時期尚早ですが) は、庭を歩くことでウキウキと楽しくなったり、ロマンチックな気分になったり、草花に近寄って小さな発見を喜んだり、Have fun♡ (なんて軽いことを書くと怒られるかもしれませんが) が沢山つまっているイメージです。両者とも人間が作った「庭」なのに、人間の心に対する作用が全く異なるのだなぁ〜と、この文化の違いにちょっと感動を覚えました。

このメモ書き、自分でもまたブリティッシュガーデンについて学んでから振り返って読んでみたいと思います(笑)